和風名刺で人気の吉祥文様とは?日本の伝統的な縁起柄の意味や由来を徹底解説
【和風名刺のつくりかた】第26弾のテーマは、縁起の良い日本の伝統模様である吉祥文様についてです。
和紙名刺・和柄名刺の専門店「博多広告社」では、日本の美しい文化をあしらった和風デザインテンプレートを提供しています。博多織、和モダン、筆文字、薄墨などさまざまなデザインシリーズがありますが、中でも多くの方にお選びいただいているのが「吉祥文様シリーズ」です。
そこで、今回の記事では吉祥文様について詳しく解説します。吉祥文様の由来や、それぞれの文様が象徴するモチーフや、歴史、意味・願いなどをご紹介します。名刺デザインにどの吉祥文様を選ぶべきか悩まれている方は、ぜひご一読ください。

この記事は、次のような方におすすめです。
・日本の伝統模様である吉祥文様について詳しく知りたい方
・和風名刺のデザイン選びに迷っている方
前回の記事では、和紙のサステナビリティについて解説しました。今回の記事では、和風名刺で人気の高い吉祥文様について詳しく解説します。
目次
そもそも吉祥文様とは?



吉祥文様(きっしょうもんよう)とは、縁起が良いとして古くから人々に愛されてきた伝統的な模様の総称です。人々の生活に馴染みの深い動植物や自然現象がモチーフとなっており、幸福や繁栄を招くシンボルとして、和装、建築、食器、工芸品など、さまざまなお祝いごとや日々の暮らしのアイテムに用いられてきました。
吉祥文様の歴史
多くの吉祥文様のルーツは、古代中国に遡ると言われています。奈良時代から平安時代に大陸から日本へと伝わり、日本の自然や風景をモチーフとした和風の吉祥文様へと発展していきました。平安時代の貴族が愛用していた装束や調度品にも、吉祥文様が広く使われていました。
鎌倉や室町時代になると、それまで貴族たちの間で愛されていた吉祥文様が、武家階級の人たちの間で使われるようになりました。武家階級では、力強さや子孫繁栄を願う文様が特に好まれました。
江戸時代に入ると、歌舞伎などの影響から庶民の間にも吉祥文様人気が広がり、特に経済力のある商人や町人の間で大流行しました。厄除けや招福の願いを込め、着物、食器、建築の装飾、生活用品など、幅広いアイテムのデザインに吉祥文様が取り入れられており、現在でも多くのシーンで吉祥文様を目にする機会があります。
吉祥文様の魅力
吉祥文様の魅力の一つとして、それぞれの柄に特別な祈りや願いが込められていることがあげられます。亀甲柄は長寿や夫婦円満、麻の葉は子供の健やかな成長や厄除けなど、それぞれの柄には古くから伝わる意味があります。自分の願いや祈りにあった吉祥文様を選び日常生活に取り入れることで、その願いを成就に導いてくれます。
また、吉祥文様はモチーフをシンプルに抽象化した幾何学的な図案なので、現代のデザインセンスから見ても洗練された美しさがあります。伝統柄であっても古臭さを感じさせないモダンな印象のデザインが多く、色の組み合わせやレイアウトによっては、新鮮ささえ感じられます。
幅広いアイテムへの活用
吉祥文様は、日常生活に使われるさまざまなアイテムのデザインとして取り入れられています。着物や帯などの和装、風呂敷、手ぬぐい、ご祝儀袋、和食器、漆器、建築など、現代の私たちの生活の中でもいたるところで吉祥文様を見つけられます。また、印刷物のデザインなどにも吉祥文様は取り入れられており、名刺、ポストカード、封筒、便箋、包装紙などに広く使われています。
人気の吉祥文様の意味やルーツを一挙解説!




吉祥文様にはいろいろな種類がありますが、それぞれの文様は何を象徴しており、どのような意味があるのでしょうか?

博多広告社のデザインテンプレートにも取り入れられている、代表的な7つの吉祥文様について、詳しく解説します。デザインのルーツや意味を知って、お気に入りの吉祥文様を見つけてください。
亀甲(きっこう)



「亀甲」のモチーフは亀の甲羅で、正六角形を上下左右につなぎ合わせた文様です。模様の由来は、古代中国で行われていた亀の甲羅を使った占いがルーツと言われています。
「鶴は千年、亀は万年」と言われるように、亀は古くから「長寿吉祥」の象徴として親しまれたモチーフです。また、陰陽道においても、六角形は安定・完全性・調和性を象徴する形とされています。不老長寿、健康、永遠の繁栄の願いが込められた縁起の良い柄であり、平安時代には既に貴族の装束や武具などに使われていました。
菱(ひし)



「菱」は、菱形を交互に配置した柄で、水草の「ヒシ」の葉や実の形を図案化した吉祥文様です。その歴史はとても古く、縄文時代の土器にも刻まれているのが発見されています。平安時代には公家装束などに取り入れられており、特別な身分の人だけが身に付けるのを許された有職(ゆうそく)文様でもありました。
繁殖力が強く生命力旺盛なヒシにあやかり、「無病息災」「子孫繁栄」といった意味を持ちます。花びらを取り入れた花菱や、4つの菱形を組み合わせて大きな菱形を作る割菱などのバリエーションも豊かで、着物、帯、のれん、手ぬぐい、和食器、建築の装飾などに多用されています。
青海波(せいがいは)



「青海波」は、扇形の波を連ねた伝統柄です。古代ペルシアに起源をもつ模様で、ペルシャの王朝で使われていた模様が、飛鳥時代にシルクロードを経由して伝わったとされています。平安時代に宮中で舞われた舞楽の演目「青海波」の装束にも用いられており、その様子は源氏物語にも描かれています。
青海波は扇の形にちなみ、「末広がりの幸運」をもたらすおめでたい柄と言われています。穏やかな波がどこまでも続いていく様子から、「子孫繁栄」「未来永劫の幸せ」「平穏」といった願いが込められています。
七宝(しっぽう)



「七宝」とは、仏教の「七つの宝」、金・銀・瑠璃・玻璃・硨磲(しゃこ)・珊瑚・瑪瑙(めのう)を表します。七つの宝をイメージして、同じ大きさの円を上下左右に連鎖させた伝統的な幾何学模様で、中国の唐の時代に作られ、平安時代に仏教とともに日本に伝わったとされています。
円が無限に繋がる様子から、「人との縁」「調和」「子孫繁栄」などを願う縁起の良い模様です。着物や和装小物、陶磁器、建築の装飾、家具、のれん、座布団など、さまざまなアイテムに用いられています。
麻の葉(あさのは)



「麻の葉」は、生命力が強い麻を正六角形に描いた伝統柄です。麻は仏教では神聖な植物であり、麻の葉文様は平安時代の頃から、仏像の衣服や装飾などに使用されていました。江戸時代に人気歌舞伎役者の舞台衣装として着用されたことから、庶民の間で人気が広まり、女性や子どもの着物の定番柄となりました。
麻は生命力が強く成長が早い植物なので、「子の健やかな成長」や「無病息災」といった親の願いが込められています。また、神聖な力をモチーフにしていることから、強い魔除けの効果があるとも信じられています。
矢絣(やがすり)



「矢絣」は、弓矢の矢羽根をモチーフにしています。桃山時代に武士の武具である弓矢の羽を図案化したのが由来です。射た矢は戻らずにまっすぐ進むことから「出戻らない」という意味に通じ、江戸時代には縁起の良い婚礼衣装として定着しました。明治や対象時代には、女学生の間で矢絣の袴が大流行し、現在でも女子の卒業式の装束の定番となっています。
矢絣には、神社で授与される破魔矢のような魔除けの効果や、的に向かって真っすぐ矢が飛ぶことから「目標達成」の意味を持ちます。
紗綾形(さやがた)



「紗綾形」は卍を斜めに崩して繋げた模様で、もともとは中国の「紗綾(さや)」」という絹織物に使われていた幾何学的な柄です。日本へは安土桃山時代に中国から高級絹織物として伝わり、その地紋を「紗綾形」と呼ぶようになりました。
卍が途切れなく繋がる様子から、家の繁栄や長寿を願う「不断長久」の願いが込められています。端正で品格が感じられる模様のため、皇族や武家に好まれてきました。白地の紗綾形は慶弔用に着用できる長襦袢の地紋にも使われており、格式の高い帯留めなどの和装小物にもよく使われています。
洗練された美しさを持つ吉祥文様を名刺に
吉祥文様の意味や歴史をご紹介しました。
幸運や繁栄などさまざまな願いが込められた吉祥文様は、会社やビジネスの繁栄を願う縁起の良い絵柄として、和風の名刺デザインのモチーフにおすすめです。日本で古くから愛されてきた伝統的な模様ですが、動植物などをシンプルに抽象化した幾何学的な模様なので、フォントや色の選び方や吉祥文様の配置の仕方によっては、洗練されたモダンなデザインにもなります。
和紙・和柄名刺の専門店「博多広告社」では、吉祥文様をモチーフにしたデザインプレートを多数ご用意しており、日本の伝統を感じさせるデザインを気軽に取り入れることができます。さまざまな願いが込められたおめでたい伝統柄で、素敵な名刺を作ってみてください。
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