高級感のある名刺とは?企業のブランド力を高めるプレミアムな和紙名刺・和風名刺の作り方
【和風名刺のつくりかた】第10弾のテーマは、高級感のある名刺の作り方についてです。
仕事上で出会った初対面の方にお渡しする名刺は、企業やビジネスマンにとって「第二の顔」とも呼ばれる大切なビジネスツールです。企業や店舗のブランド力を高めるために、デザインや用紙にこだわった高級感のある名刺を作ってみませんか?
今回の記事では、高級感のある名刺を作るコツについて解説します。

この記事は、次のような方におすすめです。
- 高級感のある名刺で企業のブランド力を高めたい方
- 高級感が重要な店舗のショップカードを作りたい方

この記事は、次のような方におすすめです。
- 高級感のある名刺で企業のブランド力を高めたい方
- 高級感が重要な店舗のショップカードを作りたい方
前回の記事では、和紙に美しく印刷するコツを解説しました。今回の記事では、高級感のある名刺の特徴や高級感のある名刺の作り方のポイントを解説します。
目次
1.高級感のある名刺とはどんな名刺?



「高級感のある名刺を作りたい」
というご要望を、お客様からよくいただきます。
「高級感」と一口に言っても、その言葉から受ける印象は人によってさまざま。品質や価値の高さを感じさせる印象や雰囲気のあるものを「高級感がある」と表現しますが、「これが高級感である」といった確実な定義はありません。
漠然としたイメージで捉えられがちですが、多くの人は何かを見たり触れたりした時に、直感的に「高級感がある・高級感がない」と感じるものです。
名刺デザインにはいろいろありますが、直感的に多くの人が「かっこいい」と感じる名刺には、実は共通の特徴があります。

多くの人が「高級感のある」と感じる名刺の特徴を考えてみましょう。
デザインがシンプルであること
高級感のある名刺は、情報が厳選されていてシンプルですっきりとしたデザインのものが多いです。写真やイメージを多く入れたり、掲載情報をあれもこれもと入れたりした名刺は、スーパーのチラシのように情報量が多すぎてチープな印象を与えてしまいがち。
最も伝えたいことを簡潔にまとめ、小さな紙面でもゆとりを持って配置すると、余白部分が多くゆったりとした印象を与えます。シンプルなデザインの余裕が多くゆったりとした雰囲気が、高級感に繋がります。
色数を抑えていること
色数の多い名刺は賑やかで楽しいデザインになりますが、ポップでカジュアルな印象を与えがちで、高級感は出しにくくなります。高級感のある名刺を作るなら、基本的にはモノトーンでまとめるのが効果的。
アクセントとして色を入れる場合でも、一色のみに厳選すると洗練された高級感のある名刺に仕上がります。
フォーマルな印象のフォントを選ぶこと
高級感のある名刺作りでは、フォント選びも大切です。名刺に使われるフォントとして人気なのは、明朝体、ゴシック体、楷書体ですが、高級感を感じさせるフォントを選ぶならフォーマル感の高い明朝体や楷書体がおすすめです。
明朝体は線が細いながらも読みやすいフォントで、小説や新聞などの文章にも多く使われています。横線が細めで縦線が太めなのが特徴で、優雅な印象を与えます。また、筆ペンで書いたようなイメージの楷書体も、古風な印象で伝統や歴史を感じさせるフォントです。
用紙にこだわること
色使い、フォント選び、レイアウトなどにこだわって洗練されたデザインの名刺を作っても、用紙がペラペラでは台無しです。名刺の本質である用紙の選択は、高級感のある名刺作りにとっては最も重要なポイントと言えるでしょう。
名刺を受け取った時に紙が指に触れた時に感じる触感や、見た目の光沢や色合い、紙の厚さなどにこだわることで、高級感を演出できます。
2.高級感を意識した用紙選びについて

高級感を重視した名刺作りには、どんな用紙がおすすめですか?

高級感を感じさせるためには、紙の質感、紙の厚み、紙の色の3点が重要なポイントとなります。
質感の良い用紙
一般的な名刺によく使われている用紙は、光沢がありツルツルとした質感が特徴的なコート紙(光沢紙)や表面に加工がされておらずサラっとした上質紙。コート紙と上質紙と異なる質感の紙は、受け取った瞬間に手触りだけでも違いが感じやすく、受け取った人の印象に残りやすいです。
西洋紙より長い繊維を使って作られた和紙は、一般的な用紙に比べると表面の凹凸が多く、指に触れると心地よいザラ付き感が感じられるのが魅力。触感から、高級感を印象付けやすいでしょう。
色合いの良い用紙
名刺で最も人気のある色は白ですが、白と言っても実はさまざまな色合いがあります。白は白でも、少し温かみのある生成りがかった色合いの方が高級感が出せます。また、クリーム色、ベージュ色、淡いピンク色などのカラー和紙も、他の名刺と差別化をはかるのに効果的です。
厚みのある用紙
通常の名刺の厚さは約0.2mm程度。それより厚みのない名刺は手にした時に薄っぺらさを感じやすく、よく言えばカジュアルな印象、悪く言えば安っぽい印象を与えます。
逆に0.25mmや0.3mmと厚みのある名刺は、手に持った時にしっかりとした感触が伝わり、重厚で高級な印象を与えます。また、紙が厚い方が耐久性が高く、折れにくいというメリットもあります。高級感のある名刺を作るためには、少なくとも0.25mm、できれば0.3mm以上の厚みを持つ用紙を選ぶのがおすすめです。
3.高級感があり予算にも優しい『和紙風用紙』がおすすめ

高級感のある名刺用紙の条件には、和紙がぴったりあてはまりますね。特に手漉き和紙を使った名刺は、手触りもよく高級感のある風合いが魅力ですが、やはり予算が心配です。

手漉きの耳付き和紙を使った名刺は、確かに圧倒的な高級感がありますが、お値段はどうしても高くなってしまいます。もう少し価格を抑えたいというクライアント様には、和紙風の用紙をおすすめしています。
「博多広告社」おすすめの、高級感があってお手頃な価格の和紙風用紙をご紹介します。
「しこくてんれい」大礼紙をモデルにした和紙風用紙



「しこくてんれい」は、「大礼紙」という昭和天皇即位式の「大礼の儀」にちなんで作られた越前和紙をモデルに開発された和紙風用紙です。表に銀の羽のような模様が漉き込まれており、見る角度によって銀色の繊維が光るのが特徴。和紙の趣を残しながら印刷技術にも適した用紙で、プレミアム感の高い和風名刺が作成できます。
紙厚:0.35mm
色合い:温かみのあるナチュラルホワイト
質感:凹凸があり比較的ラフな手触り
【印刷費】片面4,400円/両面4,950円
「新・北斎」北斎芸術をモチーフとした和紙風用紙



「新・北斎」は、江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎の芸術をモチーフに作られた和風用紙です。紙厚0.35mmで表面には程よい凹凸があり、手に持った時の存在感と心地よい手触りが特徴的。ナチュラルホワイト系の紙色で温かみがあり、筆文字や墨絵などの和風のデザインによく似合います。インクが乗りやすくベタ部分にツヤ感が出るので、カラーを使った和モダンのデザインにもおすすめです。
紙厚:0.35mm
色合い:温かみのあるナチュラルホワイト
質感:凹凸があり比較的ラフな手触り
【印刷費】片面4,400円/両面4,950円
「新バフン紙Nきぬ・つち」ザラっとした質感が特徴の和紙風用紙



「新バフン紙Nきぬ」は、藁などを漉き込んだ和紙風用紙です。民家の土壁風の荒削りなザラっとした手触りが特徴的で、素朴でどこか懐かしい雰囲気が魅力。うっすらと茶色がかった「きぬ」と、クラフト紙のような茶色い「つち」の2色から選べます。唯一無二の質感と素朴な色合いにより、一味違った名刺をお作りいただけます。
紙厚:0.35mm
色合い:きぬ・うっすらと茶色がかったナチュラルカラー/つち・クラフト紙のような茶色
質感:繊維質でザラっとした手触り
【印刷費】片面4,400円/両面4,950円
高級感のある名刺の作り方のまとめ:まとめ
高級感のある名刺の特徴や、高級感のある名刺を作るために大切な用紙選びについて解説しました。
高級感のある名刺作りを大きく左右するのが用紙選びです。高級感のある用紙の特徴として、質感の良い用紙
色合いの良い用紙、厚みのある用紙がありますが、和紙はこの条件をクリアした理想的な素材です。
しかし、手漉き和紙を使った名刺は西洋紙を使った名刺に比べると、値段が高くなってしまうのも事実です。

高級感のある名刺を作るために、必ずしも高価な用紙を使う必要があるとは言えません。
丁寧に作られた手漉き和紙の質感や高級感は確かに魅力的ですが、和紙の雰囲気を持つ印刷用紙を使用することで、価格を抑えながら高級感のある名刺を作ることが可能です。
「博多広告社」では、伝統的な手法で作られた手漉き和紙はもちろん、和紙の風合いに似た和風用紙も多く取り揃えています。お急ぎの場合は、データ入稿プランをご利用いただけば、ご入金より3営業日で発送いたします。
予算や納期に合わせたご提案をいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
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