【和風名刺のつくりかた】第11弾のテーマは、格安で和紙名刺を作る方法です。
独特の手触りや柔らかな風合いが魅力の和紙名刺ですが、一般的な名刺と比べるとコストが高めなので躊躇される方も多いかもしれません。
「どうしても和紙を使いたけれど、予算はできるだけ抑えたい。」
「限られた予算の中で、素敵な和紙名刺を作りたい。」
という方のために、格安で和紙名刺を作成する方法をご紹介します。

この記事は、次のような方におすすめです。
- 低予算で和紙名刺を作りたい方
- 和紙以外の選択肢も知りたい方
前回の記事では、高級感のある名刺の特徴や高級感のある名刺の作り方のポイントついて解説しました。今回の記事では、かっこいい和紙名刺を作るデザインのコツを解説します。
目次
1.和紙名刺を格安で制作するコツ
熟練の職人によって一枚一枚丁寧に漉かれた和紙を使った名刺は、和紙特有の手触りや風合いが感じられるプレミアムな名刺です。企業や店舗の格も上げてくれる名刺となりますが、和紙そのものが高価な材料である上に印刷工程にも手間がかかるため、一般的な名刺よりも一枚あたりの価格はどうしても高くなってしまいます。

会社のブランディングのために和紙で名刺を作りたいけれど、予算内でできるか心配です。費用をできるだけ抑える方法はありますか?

和紙で作った名刺は、受け取った方に強い印象を残してくれるため、他の企業との差別化がはかれます。和紙にこだわりたいという方のために、和紙名刺を格安で作る3つのコツをご紹介します。
テンプレートを利用する
一般的に名刺作成にかかる費用は、用紙代、印刷代、デザイン料の3つです。この中で必ず削れないのが用紙代と印刷代ですが、テンプレートを利用するとデザイン料の節約が可能です。
多くの名刺制作会社では、数多くのテンプレートを用意しており、豊富な選択肢から好みのものを選べます。テンプレートもプロのデザイナーが熟考して作ったデザインであり、カスタムメイドのデザインと変わらぬクオリティのものが多くあります。
もともと和紙名刺は、素材や情報を厳選したシンプルなデザインの方がよく似合います。数あるテンプレートの中から和紙に似合うシンプルなものを選ぶことで、コストを削減できます。

「博多広告社」では、筆文字テンプレートや吉祥文様のテンプレートなど、和紙によく似合うテンプレートを数多く揃えています。どんなテンプレートがあるか知りたい方は、こちらをご覧ください。
片面印刷に絞る
名刺作成にかかる印刷代は、片面印刷か両面印刷かで値段が異なります。当然、片面のみに印刷する方が、両面印刷よりも安くなります。
両面印刷の方が掲載できる情報が多くなりますが、片面印刷の方が一目で伝えたい情報を伝えられるというメリットもあります。情報を厳選して片面印刷にすることで、視覚的にもスッキリと見やすい和紙名刺を、割安で印刷することが可能です。
印刷枚数を抑える
名刺の印刷枚数は100枚単位で発注されることが多く、200枚や300枚と発注される方も少なくありません。しかし、あまり多くの名刺を一度に発注してしまうと、名刺を配り終わる前に会社の移転で住所が変わったり、ウェブサイトやメールアドレスが変わったり、肩書が変わったりなどで、名刺に掲載されている情報が古くなってしまうことも。
せっかく作った名刺が無駄になってしまってはもったいないですよね。
一枚あたりの費用は高くなってしまいますが、一度に印刷する枚数を少なく抑えることで、名刺制作費用は抑えられます。また、無駄な在庫を抱えるリスクも減らせるため、和紙名刺にこだわりたい方は、50枚や100枚と印刷枚数を抑えることをおすすめします。

「博多広告社」なら、高級感と気品が備わった手漉き和紙の名刺を、50枚からお作りいただけます。多くの枚数は必要としない方や、和紙名刺を試しに作ってみたい方におすすめです。
2.和紙以外の用紙を選ぶ



職人の手によって丁寧に漉かれた手漉き和紙は、日本の伝統技術や文化も感じられる素材です。しかし、原料の単価が高いことや、手仕事によって製造に時間がかかることなどから、一般的な名刺用紙に比べると、値段はどうしても高くなってしまいます。
和紙名刺と和紙風用紙の価格比較
手漉き和紙で作る名刺と和紙風用紙で作る名刺の、用紙代・印刷費を比較してみましょう。
手漉き和紙で作る名刺の価格
用紙代・印刷代(片面印刷の場合)
100枚 11,000円~ / 50枚 7,700円~
和紙風用紙で作る名刺の価格
用紙代 | 片面印刷 | 両面印刷 | |
梅 | 印刷代のみ | 3,300円 | 3,850円 |
竹 | 550円 | 3,850円 | 4,400円 |
松 | 1,100円 | 4,400円 | 4,950円 |
鶴亀 | 1,650円 2,200円 | 4,950円 | 5,500円 |
100枚あたりの価格
名刺一枚あたりの用紙代と片面印刷代は、手漉き和紙が110円~154円、和紙風用紙が33円~72円。価格だけで言いますと、手漉き和紙を使った名刺の方が2~3倍高くなります。和紙以外の用紙を選ぶことで、名刺作成費用は抑えられます。
和紙風用紙で名刺を作るメリット
本物の和紙でなくても、和紙のような質感や見た目の用紙を使うことで「和紙名刺風」の名刺を作成することが可能です。
表面に凹凸がありザラっとした手触りの用紙、繊維を漉き込んでおり模様の見える用紙、ナチュラルなホワイトや生成り色といった素朴な色合いの用紙など、和紙の特徴を取り入れた用紙は多く、価格を抑えながら和紙の雰囲気を楽しめます。
また、価格面以外でも、和紙風の用紙を使うメリットはあります。
カラー印刷に向いている
手漉き和紙を使った名刺では、基本的に墨一色のデザインが推奨されます。これは、和紙は西洋紙に比べるとインクを吸収しやすいことと、色味が紙色に影響されやすいためです。名刺デザインに色を取り入れたい場合は、和紙風の用紙を使った方が美しく仕上がりやすいでしょう。
デザインの制約が少ない
和紙の中でも「耳」と呼ばれる繊維が薄く重なった縁が付いている名刺の場合、縁ギリギリまで印刷することは難しくなり、デザインが制約されます。
和紙風の用紙を使う場合は、標準的な名刺のサイズの55mm×91mmの縁のギリギリまで印刷することが可能で、名刺をデザインするうえでの制約が少なくなります。片面印刷だけで情報を詰め込みたい場合や、ロゴやアイキャッチが見切れるデザインなどは、縁まで印刷できる和紙風の用紙でのみ可能です。
QRコードやマップなどを入れやすい
和紙風の用紙は、和紙よりもきれいに印刷できるので、繊細な印刷表現にも対応できます。例えば、QRコードやマップなど、本物の和紙を使った名刺では鮮明に印刷しにくい細かな画像も、和紙風の用紙を使えばきれいに印刷できます。

最初は和紙名刺をご希望されるお客様でも、仕上がりのイメージを大きく変えずに、和紙から和紙風の用紙に変更できるケースは少なくありません。和紙風の用紙を選ぶメリットも多いので、価格だけでなくメリットも考慮した上で、検討してみて下さい。
3.和紙を使った方が良いケース



コストは高くても和紙を使った方が良いケースとは、どんな時でしょうか?
「博多広告社」では、和の伝統文化と関わりの深い店舗や業種や、客単価の高い割烹や呉服店では、本物の和紙をお使いすることをおすすめしています。和紙風の用紙ではなく本物の和紙を使うことによって、「日本の伝統文化を大切にする企業」「本物を取り扱ってる企業」という印象を持ってもらえます。
また、そもそも名刺交換の機会は少ないけれど、実際に名刺を渡す場合は相手の印象に残るものをと考えている方にも、和紙名刺がおすすめです。多くの枚数を作成する必要がなければ、本当に自分が納得できるデザインの名刺を作っても、費用に大きな差はありません。
和紙名刺の単価が高いと言えども、和紙風名刺と比べるた価格の差は1枚あたり100円未満です。パンフレットを作ったり、他の形で宣伝したりすることを考えると、和紙名刺は格安のPR手段とも言えます。
格安で和紙名刺を作成する方法のまとめ
高級感と気品が備わった和紙名刺ですが、テンプレートを利用したり、片面印刷に絞ったり、
印刷枚数を抑えたりすることによって、費用を抑えることが可能です。また、本物の和紙よりも単価の安い和紙風の用紙を使うのもおすすめです。
本物の和紙の風合いにはかないませんが、和紙風の用紙を使っても十分に高級感のある「和紙風」名刺が作成できます。

「博多広告社」では、お客様のご予算に合わせて、最も適切な用紙や印刷方法をご提案いたします。
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