和紙名刺の用紙はどう選ぶ?選び方のポイントとスタッフ厳選のおすすめ和紙用紙10選
【和風名刺のつくりかた】第6弾のテーマは、用紙の選び方のポイントとスタッフ厳選のおすすめ和紙用紙です。
和紙名刺を作る時、まず最初に決めたいのが用紙です。和紙にもいろいろな種類の用紙があり、どの用紙を選ぶかによって見た目や手触りが異なります。
豊富な用紙を揃えているのが当社の強みではありますが、選択肢が豊富であるがゆえに迷ってしまう方が多いのも事実…。
そこで、今回の記事では、和紙名刺の用紙選びでチェックするべき特徴やポイントを解説します。また、当社のおすすめする人気の用紙も合わせてご紹介しますので、和紙名刺の用紙選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

この記事は、次のような方におすすめです。
- 和紙名刺に使う用紙を選ぶのに迷っている方
- 用紙の特徴が知りたい方
前回は、和紙名刺がおすすめの業種や職種についてお話ししました。どんな業種や職業の方に和紙名刺が選ばれているのか知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
1.和紙名刺作りの第一歩は用紙選びから
和紙名刺の場合、全く同じデザインでも選ぶ和紙によって、見た目の雰囲気や手触りなどが大きく異なります。納得のいく和紙名刺を作成するには、用紙選びが肝心です。
和紙名刺に使える用紙にはどのような種類があるの?
用紙はどんな基準で選ぶべき?
今回は、和紙名刺の用紙選びに関するお悩みにお答えします!

イメージ通りの素敵な和紙名刺を作るためには、用紙選びが肝心!用紙選びに悩んだら、お気軽にご相談ください。
2.和紙名刺に使う用紙の選び方のポイント



和紙名刺の風合いの要となるのが用紙選びです。和紙職人が一枚一枚を丁寧に手漉きする美しい和紙は、種類によって色や質感などが異なります。ここからは、用紙を選ぶ時にチェックしておきたい6つのポイントについて解説します。
白さ
和紙は植物の皮の内側の白っぽく柔らかい部分を原料としているため、漂白材などの化学薬品を使わずとも奇なりを帯びた白が一般的です。白さの度合いは原料、製造方法、時間経過などが影響します。
和紙は白ければ白いほど印刷の発色に影響しにくいですが、生成り色が強いものも和紙らしさのある素朴な風合いが感じられます。また、クリーム色、ベージュ色、淡いピンク色などのカラーの和紙もあるので、仕上がりのイメージに合った色を選んでください。
質感
和紙は原料に使われている繊維の長さ、厚み、表面の凹凸の度合いなどによって、質感が大きく異なります。厚みがあってフカフカと柔らかい質感のもの、繊維が多くザラザラとした手触りのもの、透けるような薄さでサラッとした手触りのものなど、好みの質感の用紙を選びましょう。
ベタ適正
ベタ適正とは、印刷面にインクを均一に塗りつぶして印刷するベタ印刷に対する適正のこと。表面の凹凸が多い和紙や繊維の粗い和紙では、色のムラが出やすかったり、一部に色がのらず白抜けしたり、紙の模様が潰れたりすることがあります。どれだけ鮮明な印刷を望むかによって、ベタ適正にも注意して用紙を選びましょう。
デザインとの相性
名刺で使う用紙選びは、デザインとの相性を考えることも大切です。色合いや凹凸感の美しい和紙は、シンプルなデザインの方が紙の美しさが引き立ちます。カラーのある紙は単色刷りがよく似合い、凹凸が少なく白っぽい紙なら多色刷りも美しく仕上がります。

名刺のデザインに合わせて、どの用紙が最も美しく映えるか、ご提案させていただきます!
価格(印刷料金も含め)
和紙名刺の料金は、用紙の値段と印刷料金の両方を考慮する必要があります。当社では比較がしやすいように、梅・竹・松・鶴亀の4段階に分けた価格帯で和紙用紙を分類しています。
価格グループ | 用紙の価格 | 片面印刷料金 | 両面印刷料金 |
---|---|---|---|
梅 | 印刷費のみ | 3,300円 | 3,850円 |
竹 | 550円 | 3,850円 | 4,400円 |
松 | 1,100円 | 4,400円 | 4,950円 |
鶴亀 | 1,650円 | 4,950円 | 5,500円 |
例えば、松グレードの用紙で片面印刷の名刺を作る場合、100枚あたりの用紙費用と印刷費用は5,500円となります。
サイズ
和紙名刺を作る時はサイズも重要です。名刺のサイズは大きく分けて以下の3種類があります。
一般的な名刺のサイズ
日本標準サイズ(4号サイズ) 55mm×91mm
欧米サイズ 89mm×51mm
小型サイズ(3号サイズ、女性名刺) 85mm×49mm
和紙名刺で最も人気が高いのは日本標準サイズです。欧米サイズは、外資系企業や海外の方と名刺を交換する機会が多い方におすすめです。小型サイズは小ぶりでフェミニンな印象があるため、女性用名刺として人気があります。
3.和紙名刺で人気の用紙10選
ここからは、和紙名刺で人気の高い用紙をご紹介します。
高級手漉き和紙からリーズナブルな価格の和紙風用紙まで、それぞれの用紙の特徴や制作費用の目安をご紹介するので、用紙選びに役立ててください。
おすすめ用紙① 越前和紙 手漉き耳付き名刺
越前和紙 手漉き耳付き名刺
最高級の手漉き耳付和紙に印刷を行う商品です。
1枚ずつ手漉きで仕上げられた高級和紙は、それぞれ紙の形や大きさ、模様が異なります。
世界で1枚だけの特別な名刺の作成にいかがでしょうか。
お試しで作りたい方や、なるべく予算を抑えたい方向けに50枚からのミニプランもございます。



1500年の歴史を誇る越前和紙を使用した和紙名刺です。越前和紙はしっかりとした厚みがあり、しっとりなめらかな手触りが特徴で、手漉きならではの高級感が感じられます。大きな和紙を名刺サイズに断裁するのではなく、名刺サイズの枠で1枚ずつ時間をかけて丁寧に漉かれています。刃物で切るシャープな切り端とは異なる、優しい輪郭が魅力的です。

和紙名刺の真骨頂とも言える、風合いのある贅沢な名刺がお作りいただけます!
用紙と片面の印刷費用を含めた制作費用は、50枚あたり7,700円、100枚あたり11,550円です。
「手漉き和紙・越前和紙」について詳しく知りたい方はこちら
おすすめ用紙② アラベール -FS



「アラベール -FS」は、繊細な風合いと柔らかな手触りが特徴的な高級印刷紙です。表面に塗料を塗っていないため、表面のきめこまかな凹凸感があり、紙本来のテクスチャーが感じられます。
当社では、真っ白な色調の「スノーホワイト」を採用しています。非塗工紙なので色が沈みやすく、全体的に柔らかく落ち着いた印象に印刷できます。

画用紙のような優しい手触りが特徴。きれいな白色の用紙で、落ち着いた色合いのカラー印刷が可能です!
用紙と印刷費用を含めた制作費用は、100枚あたり片面印刷は3,300円、両面印刷は3,850円です。
「アラベール -FS」について詳しく知りたい方はこちら
おすすめ用紙③ ヴァンヌーボV-FS



「ヴァンヌーボV-FS」は、高い印刷適性と豊かな風合いを兼ね備えた高級印刷紙です。厚みは郵便はがきよりも厚い約0.28mmで、手にした時にしっかりとした存在感が感じられます。
「アラベール」と最大の違いは、紙の表面に塗工されていること。通常の塗工処理よりもわずかに塗工量を抑えているので、紙の表面の凹凸感を残しつつ高い印刷適正を実現しています。インクを乗せた部分には美しいツヤ感が出て、鮮やかな仕上がりになります。カラーのある和風デザインの名刺におすすめです。

高い印刷適性と豊かな風合いが特徴の用紙です。インクを乗せた部分にはツヤ感が出て、鮮やかに仕上がります!
用紙と印刷費用を含めた制作費用は、100枚あたり片面印刷は3,300円、両面印刷は3,850円です。
「ヴァンヌーボV-FS」について詳しく知りたい方はこちら
おすすめ用紙④ ハーフエアコットン



「ハーフエアコットン」は、空気を含んだように厚みがあり、表面は少し毛羽立ったような和紙のような質感の用紙です。紙厚は0.42mmとかさ高ですが、手に取るとふわっとしたやわらかな手触りが独特です。
色はコットンを採用しており、ほんのり黄みがかったナチュラルカラーが特徴。インクが沈みやすいので、ベタ部分には色ムラが発生することも。コントラストを抑えた落ち着いた色合いのデザインに向いています。

やわらかい手触りと厚くて軽い質感が特徴。かさ高な紙ですが、手に取るとふわっとした軽さがあります!
用紙と印刷費用を含めた制作費用は、100枚あたり片面印刷は4,400円、両面印刷は4,950円です。
「ハーフエアコットン」について詳しく知りたい方はこちら
おすすめ用紙⑤ 新・星物語マーガレット



「新・星物語 」マーガレットは、両面に星屑のような小さな銀片が散りばめられた幻想的な用紙です。銀片が見る角度によって控えめにきらりと光る上品な印象の紙で、遊び心のある名刺に仕上がります。
表側にはしっかりとした凹凸感があり、ベタを多用しないシンプルなデザインを選ぶと、より美しく映えるでしょう。

夜空の星をイメージした銀片を混ぜ込んだプレミアム用紙です。華やかで幻想的な仕上がりを求める方におすすめです!
用紙と印刷費用を含めた制作費用は、100枚あたり片面印刷は4,400円、両面印刷は4,950円です。
「新・星物語マーガレット」について詳しく知りたい方はこちら
おすすめ用紙⑥ しこくてんれい



「しこくてんれい 」は、表面に銀の羽のような模様が浮かび上がるプレミアムな用紙です。昭和天皇即位式の「大礼の儀」にちなんで作られた越前和紙「大礼紙」をモデルにしており、高級感漂う和紙風用紙です。
表面にはほぼ凹凸がなくツルツルとした手触りで、銀模様も相まって涼しげで上品な雰囲気です。銀の模様が潰れてしまうので、濃い色は乗せずに、シンプルなデザインを選びましょう。

銀の羽のような模様が特徴の高級紙。高級感や上品さを打ち出したい名刺に最適です。
用紙と印刷費用を含めた制作費用は、100枚あたり片面印刷は4,400円、両面印刷は4,950円です。
「しこくてんれい 」について詳しく知りたい方はこちら
おすすめ用紙⑦ マーメイド



「マーメイド」は、人魚が海に飛び込んださざ波をイメージした、柔らかい凹凸が特徴のエンボス系の用紙です。紙の厚みは0.35mmで、当社取り扱いの用紙の中でも厚手です。
波紋のような模様と心地よい手触りが楽しめる風合いのある用紙で、ベタ部分には色むらが生じるため、文字のカスレを防ぐためにも濃い色合いのインクがおすすめ。色合いはわずかに黄味がかった自然な白色で、雰囲気のある名刺作りに最適です。

さざ波のような柔らかい凹凸が印象的な強いエンボス系の高級紙。耐久性も高いですよ!
用紙と印刷費用を含めた制作費用は、100枚あたり片面印刷は4,400円、両面印刷は4,950円です。
「マーメイド」について詳しく知りたい方はこちら
おすすめ用紙⑧ ファーストヴィンテージ



「ファーストヴィンテージ」は、草木染のような渋い色合いと素朴な質感が特徴的なヴィンテージ風の特殊用紙です。カラー印刷をするとセピア調の紙の色が反映され、レトロな味わいのあるカラー印刷が可能です。
クラフト紙をベースに表面がラフに加工された用紙なので、耐久性も抜群。長く美しい状態が続く紙なので、ショップカードやポイントカードにもおすすめです。

セピア調の落ち着いたカラーが印象的。レトロなデザインとの相性も抜群です!
用紙と印刷費用を含めた制作費用は、100枚あたり片面印刷は5,500円、両面印刷は6,050円です。
「ファーストヴィンテージ」について詳しく知りたい方はこちら
おすすめ用紙⑨ 新・北斎



「新・北斎」は生成り色をした、あたたかい風合いとやわらかな白さを持つ和紙風の用紙です。「新・北斎」という名からも分かるように、浮世絵師・葛飾北斎をモチーフとしています。もともと版画・日本画の素晴らしさを引き立てるために作られた用紙なので、筆文字や墨絵などの和風のデザインとの相性は抜群です。
厚み0.35mmでしっかりとした厚みがあります。インクが乗りやすくムラになりにくいのが強みで、ベタの多いデザインでも美しく印刷できます。

「北斎芸術」をモチーフとした和紙風用紙。筆文字や墨絵など、ベタを多く使った和風のデザインがよく似合います!
用紙と印刷費用を含めた制作費用は、100枚あたり片面印刷は5,500円、両面印刷は6,050円です。
「新・北斎」について詳しく知りたい方はこちら
おすすめ用紙⑩ 新バフン紙Nきぬ・つち



「新バフン紙N」は、古民家の土壁のような穏やかな表情の用紙です。藁のような細かい破片がブレンドされているため、手触りはザラっとしています。
当社では、素朴で懐かしい色合い「きぬ」「つち」の2色から選べます。凹凸感が強い紙なので色ムラが発生しやすく、ぼやけて見えたりしますが、素朴でやわらかい印象のデザインに似合います。

サラッとした紙の質感の用紙で、2色からお選びいただけます。素朴で味わいのある名刺にぴったりです。
用紙と印刷費用を含めた制作費用は、100枚あたり片面印刷は5,500円、両面印刷は6,050円です。
「新バフン紙N」について詳しく知りたい方はこちら
迷った方に最適のおすすめ用紙セット:まとめ
博多広告社では、こちらでご紹介した10の用紙以外にも、数多くの和紙風用紙を取り揃えています。
「用紙の種類が多くて選べない」
「実際に触って用紙を選びたい」
という方のために、スタッフのおすすめ用紙セットもご用意しています。おすすめ用紙セットは、和紙のようなざらりとした肌触りが特徴の「和紙セット①」と、和風の模様が漉き込まれた「和風セット②」の2種類があります。ぜひ、実物の和紙用紙を手に取り、和紙の良さを実感してみてください。
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