和紙名刺の失敗事例③箔押しのズレや文字の潰れなどのトラブルと対処法

金箔や銀箔を熱転写する箔押しは、和紙名刺にさらなる高級感を与える加工法として人気があります。通常の印刷では再現できない光沢感や立体感が出せるのが魅力ですが、和紙への箔押しは難易度が高く不具合も発生しやすいです。

「箔がうまく定着せずに一部がハゲてしまった」
「文字が潰れて読みにくい」

など、せっかく高価な和紙名刺に箔押しをしたのに、満足のいく仕上がりにならないこともあります。

今回の記事では、箔押し加工のトラブル例と対処法について解説します。

スタッフK

この記事は、次のような方におすすめです。

高級感のある和紙名刺として、箔押し加工に興味のある方
・箔押しに向いたデザインを知りたい方

前回の記事では、和紙名刺の失敗例として、和紙名刺なのに高級感が出せなかったケースを解説しました。今回の記事では、和紙名刺の箔押しの失敗例を考察します。

和紙名刺にさらなる高級感を与える箔押しとは?

まずは箔押しについて、ご説明します。

箔押しとは、金箔や銀箔などを熱と圧力によって用紙に転写する特殊な加工技術です。ホットスタンプとも呼ばれています。

デザインを凹凸で表した金属製の版(箔版)を作成し、箔版と用紙の間に箔を挟み、プレス機によって圧力と熱をかけることで、箔版のデザインが用紙に転写されます。金箔や銀箔などのメタリック箔、黒や白のマットな質感の顔料箔、ホログラムやパールなどの特殊箔などが使われます。

和紙名刺で使われる箔押しでは、高級感のある金箔や銀箔や、重厚感のある黒の顔料箔が多く選ばれています。名刺のような小さな印刷物の場合は、デザインのズレが出ないように、職人の手により丁寧に手押しで加工していくのが一般的です。

和紙名刺に箔押し加工を使うメリット

和紙名刺に箔押し加工を使うメリットは以下の通りです。

名刺に立体感を出せる
箔押しでは凹凸のある箔版に箔をのせ、圧力で紙に転写します。和紙は西洋紙に比べると空気を豊富に含んでいるため、箔の部分が少し沈みこみ立体感のある仕上がりになります。

メタリックな質感を楽しめる
金箔や銀箔を使った箔押しでは、光沢感のある仕上がりが可能です。和紙のナチュラルな風合いとコントラストのある質感が楽しめます。

ホログラム箔や顔料箔でモダンな印象に
角度によって色が変わるホログラムやパール箔を使ったデザインや、マットな質感を楽しめる顔料箔を和紙名刺に使うと、モダンな印象の和紙名刺に仕上がります。

こだわりを感じさせる特別な名刺に仕上がる
和紙を使った名刺というだけでも珍しいですが、箔押し加工をすることでさらに特別感のある名刺となります。名刺に付加価値を付け、他の店や会社と差を付けるのに役立ちます。

スタッフK

和紙との質感のコントラストを楽しめ、さらなる高級感を演出できる箔押しは、和紙名刺と相性の良い加工技術です。

和紙名刺に箔押し加工を使うデメリット

和紙名刺をさらにグレードアップできる箔押し加工ですが、デメリットもいくつかあります。

コストがかかる
箔押しは、デザインを凹凸で表現した金属の箔版を作り、さらに職人の手により一枚一枚丁寧に加工していくため、手間も費用もかかります。箔版を作る費用と一枚一枚箔押しをする費用がかかるため、通常の和紙名刺よりも値段は高くなります。

納品まで時間がかかる
箔押しをするためには、まずデザインに合わせて箔版を作り、さらに手仕事で一枚一枚箔を転写する作業が必要となります。通常の和紙名刺よりも発注から納品されるまでに時間がかかるため、余裕のあるスケジュールで依頼することが大切です。

箔押しに向かないデザインがある
サイズの小さな文字や線の細いフォント、複雑なイラストなどは、箔押しすると文字やデザインがつぶれてしまうことがあります。細かなラインが多いデザインや、小さな白抜き部分が多いデザインは箔押し加工には向きません。目安としては文字や線が0.2mm以上の太さが必要です。また、凹凸の箔版をプレス機に欠ける課程で、どうしても裏側に反転した押し跡が生じます。両面に印刷したい場合は、箔押し加工はおすすめできません。

箔押しに対応していない印刷会社も多い
箔押し加工をするためには、専用の箔押し機はもちろん、箔押しのできる技術者が必要です。全ての会社で箔押し加工に対応しているわけではないので、箔押し加工が可能な印刷会社を選ぶ必要があります。

スタッフK

箔押しはコストと手間がかかり、技術も必要な加工です。メリットとデメリットを比較した上で、箔押しを採用するかを決めましょう。

箔押しがうまくいかないケースと原因

和紙への印刷も箔押し加工も、通常の名刺印刷に比べると難易度が高く不具合が発生しやすいです。ここからは箔押しがうまくいかなかった失敗例と、その原因を考察します。

箔押しの失敗例①箔がズレてしまった

箔押しの失敗例として多いのが、箔押し部分がズレてしまうケースです。ズレが生じる原因は、箔押しと印刷が別の機械で行われることによるズレ、和紙の伸縮性によるズレ、そして箔押しの工程で生じるズレがあります。

別の機械を使うことによるズレ
印刷と箔押しは別の機械を使って行われるため、どうしても見当1~1.5mm程度のズレが生じてしまいます。

和紙の伸縮性によるズレ
和紙の原料である植物性繊維は親水性のため、水分を吸うと膨張し、乾かすと収縮するという性質があります。印刷によってインクの水分を吸うと横方向に膨張しやすい傾向があるため、デザインに誤差が生じてズレの原因を作ります。

箔押しの工程でのズレ
箔押し工程は、職人の手により一枚一枚箔が施されます。箔版と用紙をセットする時に物理的な誤差が生じると、箔の位置がずれてしまいます。

箔押しの失敗例②文字やデザインが潰れてしまった

箔押しをした文字やデザインが潰れてしまったり、白抜き部分が埋まってしまったりするケースがあります。

フォントサイズが小さい
箔押しでは文字の細かな部分のすき間が埋もれてしまうことがあります。一般的に、6ポイント以下のフォントサイズは、箔押しに向きません。

線(ウェイト)の細いフォントを使っている
フォントサイズが大きくても、線の細いフォントでは細かな線がかすれてしまい、うまく出せないことがあります。

デザインが細かい
カンパニーロゴなどでデザインが細かな場合、細い線や小さな白抜きの部分が潰れてしまい、きれいに仕上がらないことがあります。

箔押しの失敗例③箔が剥がれてしまった

箔押しの失敗例として、箔部分がうまく定着しなかったり、箔が剥がれてしまったりすることがあります。

箔が載らない部分やカスレができてしまう
箔押しのベタ塗りで、ところどころ箔が剥がれたり、カスレてしまったりすることがあります。箔の定着不良は、熱圧が不均一であったり、和紙の表面の凹凸が多かったりすることが原因で起こります。

箔が剥がれてしまう
仕上がり直後はきれいに見えた箔押しが、使用しているうちに剥がれてしまうことがあります。原因としては、箔押し工程での温度が低かったことによる定着不良や、紙の表面が毛羽立っていたり繊維が浮き出していたりすることによる定着不良が考えられます。和紙の種類によっては、特殊な接着剤を用いた箔が必要になることもあります。

箔押しで失敗しないためのコツ

箔押しで失敗しないためには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか?箔押し和紙名刺を美しく仕上げるためのコツをご紹介します。

ズレが目立たないデザインを採用する

箔押しを美しく仕上げるためには、箔押しにあったデザインを選ぶことが重要です。例えば、箔押し部分と印刷の部分を密着させなければ、箔押しが多少ズレても目立ちません。また、箔押し部分と印刷部分が重なるデザインの場合は、箔押し部分を少し大きく(太く)デザインすることで、ズレが目立たなくなります。箔押しをする場合は1~1.5mmのズレが生じることを前提に、デザインを決めましょう。

細かな文字や線を避ける

箔押しの潰れを防ぐために、文字の場合は6ポイント以下の小さなサイズや線の細いフォントを選ばないことが大切です。フォントのウェイトが選べる場合は、「Thin / Hairline (超極細)」、「Extra-Light / Ultra-Light(非常に細い)」、「Light(細い)」は避けるのが無難です。

カンパニーロゴなどのグラフィックでは、細い線、小さな白塗り部分、網点は避けるなど、細かな表現を避けましょう。

経験の豊富な印刷会社を選ぶ

和紙への印刷と箔押し加工は、どちらも難易度の高い作業であるため、全ての名刺印刷会社で対応できるわけではありません。満足のいく箔押し和紙名刺に仕上げるためには、確かな技術を持つ印刷会社を選ぶことが大前提となります。

こだわりの箔押しx和紙名刺を作るなら、和紙名刺の専門店「博多広告社」へ

福岡を拠点とする「博多広告社」は、日本の伝統や美意識を凝縮した和紙を使った名刺を提供する和紙名刺・和柄名刺の専門店です。そして、和紙名刺をさらに格上げする箔押し加工にも対応しており、和紙の美しさを引き立てる箔押し和紙名刺を提供しています。

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