読みやすい和紙名刺のレイアウトとは?掲載情報の優先順位や文字サイズを解説

【和風名刺のつくりかた】第19弾のテーマは、名刺のレイアウトについてです。

名刺の役割の原点は「初対面の相手に自分の名前、所属、連絡先などの情報を伝えること」です。いくら高級感のある用紙を選び、おしゃれなデザインを選んだとしても、必要な情報が読みにくいようでは、良い名刺とは言えません。

今回の記事では、名刺のレイアウトについて考えます。名刺の基本的なレイアウト例を参考にしながら、情報の優先順位、フォントサイズの選び方などを解説します。

スタッフK
  • ビジネスで好印象の名刺を作りたいと思っている方

前回の記事では、手漉き和紙の作り方について解説しました。今回の記事では、名刺のレイアウトについて詳しく解説します。

1.レイアウトは効果的な名刺作りの要

名刺は限られたスペースの中で多くの情報をまとめて掲載する必要があります。名刺の役割には、会社や自身のブランディング、自己紹介のツール、事業のPRツールなど、多くの役割がありますが、最も基本的な役割は「初対面の相手に自分の名前、所属、連絡先などの情報を伝えること」でしょう。

必要な情報を分かりやすく相手に伝えられる名刺を作るためには、レイアウトが重要になります。

必要な情報が伝わらない名刺はNG

最近では、名刺を自分好みにデザインできるサイトやツールも多くなり、従来の形式にとらわれない個性的な名刺を持つ方も増えてきています。しかし、デザイン性を重視し過ぎて、装飾的なフォントを選んだり、フォントサイズが小さ過ぎたりすると、必要な情報が読みにくくなっていまいます。また、限られた紙面に多くの情報を入れようと情報過多になったり、余白が少な過ぎたりすると、本当に知りたい情報が埋もれてしまう可能性もあります。

いくら用紙やデザインにこだわって作った名刺でも、「必要な情報を伝える」という名刺の本来の役割が果たせないのであれば、名刺作りは失敗と言えるのではないでしょうか?

シンプルで読みやすいレイアウトが好印象

デザインが突飛な名刺は一時的には、受け取る人の関心を引きますが、信頼が大切なビジネスシーンでは、シンプルで読みやすく、必要な情報をしっかり伝えてくれるレイアウトが好まれます。装飾的で読みにくいフォントや小さ過ぎる文字サイズは、読み間違えを引き起こす可能性もあり、名刺を受け取った人に無用なストレスを与えかねません。

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2.読みやすい名刺とは?レイアウトで大切な5つのポイント

名刺のレイアウトを決める時には、以下のポイントを意識すると、視覚的にバランスの取れた読みやすい名刺が作れます。

載せる情報を整理する

名刺に記載する情報には、会社名、肩書き、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、WEBサイトのURLなどがありますが、同じ要素の情報をまとめることで、情報が見やすくなります。

名刺に掲載されることの多い方法を、種類別に分けてみます。

個人に関する情報会社や所属部署に関する情報連絡先に関する情報その他の情報
肩書き
氏名(ふりがな・読み方)
会社名
ロゴマーク
部署名
郵便番号・住所
電話番号・FAX番号
携帯電話番号
メールアドレス
URL
顔写真
QRコード
地図
アイキャッチ

例えば、会社に所属している人なら「会社名」や「部署名」などの「会社や所属部署に関する情報」に続いて、「個人に関する情報」である「肩書き」と「氏名」を記載することで、「どの会社でどのポジションにいる人物か」が分かりやすくなります。

連絡先の情報の中では、「住所」と「電話番号」「FAX番号」はまとめて記載し、「メールアドレス」「URL」は似たような英数字で表記されるため続けて配置するとすっきりと見えます。

情報の優先順位を付ける

多くの情報を掲載する場合、全ての情報を一律の大きさで掲載していては、最も大切な情報が分かりにくくなってしまいます。

名刺で最も重要な情報は「会社名」であり、名刺の主の「肩書き」と「氏名」でしょう。名刺を見て「どこの誰の名刺なのか」が判明した上で、連絡先を見るため、「住所」や「メールアドレス」などの連絡先の情報は、少し小さくても構いません。

掲載情報に優先順位をしっかり付けて、フォントのサイズや配置する場所で、優先順位の高い情報が目立つようにレイアウトしていきましょう。

フォント数を絞る

フォント選びも、読みやすい名刺のレイアウトを実現するには重要な要素です。使用するフォントの数は、絞った方が読みやすく、名刺全体の調和が取れやすくなります。

複数のフォントを使用したい場合は、会社名や個人に関する情報などに装飾的なフォントを使い、連絡先の情報にはシンプルで読みやすいフォントを使うようにしましょう。

フォントのサイズに気を付ける

名刺に使用されるフォントは、一般的に7~18ポイント程度のサイズが推奨されています。7ポイントより小さい文字は読みにくくなるし、大き過ぎる場合も限られたスペースで余白部分が少なくなり、かえって読みにくくなってしまいます。

フォントの推奨サイズは、情報の優先順位度によって異なります。

フォントサイズの例

氏名 16~18ptポイント
会社名 10~12ポイント
肩書き 9~10ポイント
住所/連絡先 7~9ポイント

適度な余白を残す

名刺のレイアウトを決める時は、余白も意識することが大切です。限られたスペースの中に情報をめいっぱい詰め込んでしまうと、視覚的にゴチャゴチャし過ぎて、必要な情報が読みにくくなってしまいます。ある程度の余白を残してレイアウトした方が、文字が強調され、情報が読み取りやすくなります。

予め余白の範囲を大まかに決めてから、全体的なレイアウトを考えるのがおすすめです。

3.効果的な名刺レイアウトの例

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縦型名刺のレイアウト例とポイント

縦型名刺は、クラシックな印象で、役職の高い方、信頼が大切な士業の方、和の雰囲気を大事にする老舗企業などに、多く選ばれています。

縦型名刺では、右上から左下へ、「N」字型に沿って視線が動くように情報を配置すると、読みやすくなります。

縦型名刺のレイアウトのポイント

・会社名やロゴは右上に配置
・氏名を紙面中心に配置
・肩書きは氏名の上か右に配置
・連絡先は左下に配置

横型名刺のレイアウト例とポイント

横型名刺は縦型名刺よりもレイアウトの自由度が高いので、いろいろなレイアウトパターンがあります。

左上から右下へ、「Z字型」に沿って、会社名やロゴを左上に、氏名を中央か左下に、住所や連絡先は左下か右下にまとめて配置するのが効果的です。

横型名刺のレイアウトのポイント

・基本的に文字は左揃え
・氏名を紙面中心かやや左下に配置
・肩書きは氏名の上に配置
・会社名は左上か連絡先の上に配置
・連絡先は左下が右下に配置

名刺レイアウトのまとめ

名刺のレイアウトについてご紹介しました。

用紙選びやデザインに凝ることも大切ですが、ビジネスシーンではシンプルで読みやすいレイアウトの名刺が好印象です。必要な情報が読みやすいレイアウトを作る、5つのポイントは以下の通りです。

・載せる情報を整理する
・情報の優先順位を付ける
・フォント数を絞る
・フォントのサイズに気を付ける
・適度な余白を残す

縦型名刺のレイアウトポイントは、右上から左下へ、「N」字型に沿って視線が動くように、会社名やロゴは右上に、氏名と肩書は紙面中心に、連絡先は左下に配置すると、読みやすくなります。

横型名刺のレイアウトは、左上から右下へ、「Z字型」に沿って、会社名やロゴを左上に、氏名を中央か左下に、住所や連絡先は左下か右下にまとめて配置するのが効果的です。

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