格安で和紙の名刺を作りたい!まずやること

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和紙の名刺は、紙本来の独特の雰囲気があって素敵ですよね。
和紙は、長い繊維が絡み合ってできた紙なので、あたたかい雰囲気柔らかな手触りがあります。高級のある仕上がりになり、日本の伝統文化を伝えることができます。

一方で手漉きの和紙を使った名刺は、和紙という高価な材料に、丁寧な印刷工程が必要とされるので、どうしても高価な商品になってしまいます。

もちろん品質は素晴らしく、一度手にすると忘れられない名刺やショップカードになるのは間違いないですし、高単価な商品やサービスを展開している方にとっては、それもブランディングの一つとなります。

とはいえ、交換の機会が多い方や作成費用を抑えたい方にはハードルが高いのも事実です。
和紙名刺を作りたいけど、予算が心配。見積もりを取ってみたけど、もう少し価格を抑えて作りたい。和紙名刺を試したいと思った方の中にも、そんな方は少なくないはず。

スタッフK

そこで今回は、和紙名刺を作りたい方向けに、和風の雰囲気を保ったまま、できるだけ安く和紙名刺を作る方法をご紹介します。

和紙名刺の価格を抑えるためのポイント

今回ご紹介する、和紙名刺の価格を抑える方法は次の2つです。

価格を抑える方法

  • 和紙風の比較的安価な用紙を使用する
  • デザイン費を抑える

この2つを解決するために、次のポイントを抑えて名刺作成を進めていきましょう。

ポイント

  • どういった目的で和紙名刺を作りたいのか確認する
  • 和紙を和風用紙に変えられるか検討する
  • デザインはテンプレートを利用するor自分で用意する

デザインについては次回の投稿で詳細をお話ししますが、データを1からデザイナーに注文すると名刺サイズでも高額になります。名刺に必要な情報を漏れなく入れながらデザイン性を保つのは、高い技術と経験が要求されるのです。

そこで、当店には和風のテンプレートデザインを多数ご用意しています。片面料金2,750円で、プロが作成した和風デザインを使用することができるので、まだ用意できていない方はぜひご利用を検討してみてください。

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和モダン 14「梅」
¥9,350 (税込)
筆文字 -名前のみ02
¥6,050 (税込)
筆文字 -名前のみ03
¥6,050 (税込)
薄墨 08「梅」(縦型)
¥9,350 (税込)
和モダン 04
¥6,050 (税込)
博多織五色献上 01
¥6,050 (税込)
和モダン 03
¥6,050 (税込)
薄墨 07「梅」(横型)
¥9,350 (税込)
【データ入稿プラン】フォーム
¥3,300¥3,850 (税込)
薄墨 02「矢絣」
¥6,050 (税込)
薄墨 04「麻の葉」
¥6,050 (税込)
筆文字 -名前のみ04
¥6,050 (税込)

どういった目的で和紙を使いたいと思いますか?

あなたが名刺に和紙を使って、和テイストの名刺にしたい理由はなんでしょうか。

たとえば当店での注文ケースとしては、和風の店舗様のショップカードや、日本の伝統的な技術を使用する企業の方などが多いです。外国の企業やお客様とやり取りが多い、国産の商材を取り扱っている企業の方にも、日本の伝統を重んじた和風の名刺をおすすめしております。

では、どうしたら「和風」の名刺が作れるのでしょうか。

一口に和風と言っても、「和」の表現方法は様々です。 たとえば、デザインに和のモチーフをあしらったり、日本伝統の色を使ってみたり。パキッとした色がこっくりとした深い色になるだけで、雰囲気ががらりと変わります。
書体も重要です。たとえば筆文字を使用すると、文字だけの名刺でも和の雰囲気が出ておすすめです。 和風のデザインの名刺は当店のテンプレートプランからもご注文いただけます。

また、和紙和風の紙を使うことも欠かせません。

コピー用紙や郵便ハガキのような表面がつるりとした白い紙(上質紙など)や、写真紙のような艶のある光沢紙(コート紙)を使うよりも、凹凸や模様入りの質感の強い紙の方が和風の雰囲気に適しています。 また、真っ白な紙の色ではなく、少し黄みがかった用紙も人気です。 これらのあたたかく、やわらかい質感の紙は、「和」のイメージを連想させ、デザインをより引き立てることができます。

和風用紙を使った名刺サンプル
和風用紙を使った名刺のサンプル

このように、実は和風の名刺を作る際のアプローチは和紙を使用することだけではないのです。 選択肢が増えると予算にも幅が出来ます。まずは、ご自身がどのような目的で、どのような名刺が作りたいのか考えてみてください。

本当に「和紙」を使う必要があるのか?

そもそも和紙とは、一般的に「国産の」「伝統的な方法で梳かれた」紙のことを指します。様々な植物から取り出した繊維を原料にして作られ、独特の風合いがある紙が多く、越前和紙や雲竜紙、大礼紙などがその一例です。

中でも、「耳付き」と呼ばれるやわらかな輪郭の和紙名刺は、いかにも「和紙らしい」自然なたたずまいが魅力で高い人気を誇っています。

この和紙の「耳」は、四辺に自然とできる薄い繊維の重なりのことで、大きな判で漉いてから断裁したのではなく、名刺のサイズで手間暇をかけて1枚ずつ作られた高級紙だという証でもあります。

一方で、和紙印刷には残念ながらデメリットもあります。ひとつはこの記事のテーマにもなっている価格の問題。近頃は機械で漉かれた比較的安価な和紙もありますが、一度にたくさん作れるわけではないので希少価値が高く、その分価格も上がってしまいます。

もうひとつは印刷適正の問題です。和紙は印刷が確立する前からの伝統的な製法で作られるため、必ずしも現代の印刷技術に適応した紙というわけではありません。 印刷会社によっては取り扱いを避けるほどその印刷方法は難しく、精細な印刷表現には適さないのです。

それでも和紙がいい方は、機械漉きの和紙を選んだり、デザイン費を抑えたりすることをおすすめしております。とはいえ、元々和紙の名刺にはシンプルなデザインがおすすめです。印刷適正の問題もそうですが、肌合いがよく見えるデザインの方が和紙の持つ雰囲気を活かすことができるからです。

和紙自体にこだわりがなく、「和紙のような雰囲気」「手触りがざらっとした紙」「ぬくもりを感じられる色合いの紙」という意味でわしをお探しの方は、和紙風の印刷用紙を選ぶといいでしょう。

和紙の雰囲気がある安い紙は?

このように、必ずしも和紙を使うと「良い名刺」になるとは限らず、作りたいイメージとうまく調整していく必要があります。また、せっかくのデザインやアイデアも、予算の問題で断念してしまったら元も子もありませんよね。

和紙風の洋紙、つまり和紙の風合いを元に作られた印刷用紙を使用するメリットは、価格が抑えられることのほか、印刷により向いているという点が挙げられます。

和紙はとても素敵な雰囲気を持つ、日本伝統の紙ですが、どうしても現代的な印刷には向いていないので、色ムラができやすかったり思ったような色にならなかったりしてしまいます。 色数を多く使いたい方や、ロゴやイラストなどの細かい部分まできれいに印刷したい方は和紙風の紙を選んでみてください。

では実際どのような紙が和紙に似ているのでしょうか? 名刺用紙にも様々あって、悩んでしまう方も多いと思います。当店では、実際に和風名刺におすすめの用紙を数多く取り揃えております。

ラインナップはこちら→

見た目や手触りなど、取り入れやすい「和」の印象がある紙から、限りなく和紙に近いテクスチャーものまでさまざま。和紙の「大礼紙」という用紙をモデルに作られた「しこくてんれい」という紙もお取り扱いがございます。

しこくてんれいのサンプル
しこくてんれいのサンプル

大礼紙としこくてんれいの違いは?

「しこくてんれい」は、「大礼紙」という和紙をモデルに作られた高級紙です。羽のような特殊繊維を混抄した上品な模様が特徴で、この銀色の繊維は、角度を変えると控えめに光るのがポイントです。

しこくてんれい(四国典礼)のモデルになった「大礼紙」は、昭和天皇即位式の「大礼の儀」にちなんで作られた越前和紙です。「華」と呼ばれる楮(こうぞ:和紙の原料の一つ)由来の細長い繊維が浮かんでおり、しこくてんれいにもその模様が再現されています。

しこくてんれいは、パルプを原料とする用紙です。「国産の和紙原料を使用した」「手漉きの」紙といった意味での「和紙」からは外れてしまう紙ではあります。

しかし、より現代の印刷技術に適した紙として開発された分、インクの乗りや発色が良好で、厚みや硬さといった点でも汎用性の高い用紙として愛されています。

和の趣を残しながら印刷の再現性にもこだわりたい。そんな方に、名刺をはじめ、挨拶状やお品書きなど、上品な印刷物を作る場面で人気の用紙です。

おもて面に凹凸感はほとんどなく、つるつる・すべすべとした滑らかな手触りです。裏面はケント紙で、表のような模様はありません。

しこくてんれいを使った名刺は、このような仕上がりになります。

しこくてんれいのサンプル2
しこくてんれいを使った名刺のサンプル

和紙風の印刷用紙をうまく取り入れることで、価格を抑えながらも和のイメージを保った、ワンランク上の名刺を作ることができます。

格安で和紙名刺を作る方法まとめ

和風名刺をなるべく安価に作る方法を解説しました。

和風といっても、表現方法やイメージはさまざまです。まずはどんな意図で、どういう名刺にしたいのか、そのためには和紙が必須なのかなどを考えることから始めてみましょう。

そのうえで用紙やデザインを選んでいくと、ご自身の目的やご予算にあった名刺を作成することができます。

ポイント

  • どういった目的で和紙名刺を作りたいのか確認する
  • 和紙を和風用紙に変えられるか検討する
  • デザインはテンプレートを利用するor自分で用意する

どんな用紙を選べばいいのかわからない方はお気軽にご相談ください。

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