さざ波のような柔らかい凹凸が特徴「 マーメイド 」

マーメイド絹のサンプル

今回ご紹介する名刺用紙は、「 マーメイド 」絹 210kg
人魚が海に飛び込んださざ波をイメージした柔らかい手触りの用紙です。ベタには色ムラが発生します。
「絹」は僅かに黄みがかった自然な色味です。

白さ:★★★
質感:★★★★★
ベタ適正:★ 色ムラが出ます。

【印刷費】片面3,850円/両面4,400円

スタッフK

和紙・和柄名刺印刷で選べる用紙は20種類以上!
今回は、凹凸感の強いエンボス系の用紙の第2回目です。
模様や手触りの細かな違いも個人的な見解込みでお話しします。

穏やかな波模様が特徴の紙「 マーメイド 」

マーメイド は、波紋のような風合いが特徴のエンボス系の用紙です。大きくなだらかな凹凸感があります。

デザイナー 原弘氏の監修のもと、1956年に誕生したテクスチャーペーパーのひとつで、カラーバリエーションも豊富です。現在も高い人気を誇る用紙の一つで、当社でもちょっと雰囲気を変えたいというお客様におすすめしております。
当社で取り扱っている「絹」という色は、うっすらと黄色がかったナチュラルな白色です。文字の可読性を保ちながら、マーメイド 紙のやわらかい雰囲気を引き立てるカラーです。

強い凹凸感があるため、ベタをきれいに印刷することには残念ながら向いていません。色ムラが激しいので、繊細なデザインには注意が必要です。

マーメイド絹のサンプル

▲ベタ部分に多く色ムラができます。文字のカスレを防ぐために、薄い色の文字は避け、濃い色を使用することをお勧めします。

マーメイド 絹のサンプル

人魚の住む海のさざなみ

「 マーメイド 」は、穏やかな波のような風合いから名付けられました。発売当初「マーメイド・リップル――人魚の住む海のさざ波」と呼ばれていたこの紙の名前は、1960年代に「マーメイド」として定着しました。

この模様は、製造過程で紙に織り模様のついた特殊なフェルト(毛布)をプレスしてできた模様・凹凸感です。フェルトマークと呼ばれる紙の一種ですが、凹凸感があることからエンボス紙と分類されることもあるようです。

布のようなふっくらとした風合いが魅力的です。あたたかい雰囲気を活かすためにベタ面の少ないデザインをおすすめしています。
一方で、淡い色でのインク面を増やし、色ムラをうまく利用するのもお洒落な雰囲気になります。

やわらかい雰囲気と一転、耐久性も十分

「 マーメイド 」絹は、紙の劣化の一要因である薬品を使用することなく、良質なパルプによってつくられているため長期保存に適している紙です。
水濡れに強く、印刷用紙だけでなく水彩やパステルなどの画材、書籍の装丁としても好まれています。

当店で取り扱う210kgは厚みもあり、耐久性のある紙をお探しの方にもおすすめです。
スノーブルのようにいかにも厚紙らしい硬さはありませんが、マーメイド はしなやかで強い紙と言えます。

人の手に渡ってからも美しさを保つことができるので、ビジネスシーンにもぴったりの用紙です。

スノーブル、マーメイド、上質紙の紙厚を比較した画像

選び方のポイント

マーメイド の白さ、表面の質感、ベタ適正の評価はこちら。 やわらかい凹凸感によるあたたかい雰囲気、耐久性もポイントです。
※あくまでも当店スタッフの見解ですので参考程度になさってください。

「 マーメイド 」独自評価

紙厚:0.35mm
しっかりとした厚さがあります。当社の中でも厚手の用紙です。

白さ:★★★
少しだけ黄みがかった、ナチュラルな白色です。

質感:★★★★★
触り心地はソフトですが、大きな凹凸感があるのでムラになりやすいです。

ベタ適正:★
ムラが発生します。

「 マーメイド 」はどんなときにおすすめ?

  • シンプルで、用紙の雰囲気を活かすデザイン:「吉祥文様シリーズ」など
  • 布の持つ凹凸感を活かす:「博多織シリーズ」
  • ちょっと変わった用紙を使ってみたい方
  • あたたく、やわらかい雰囲気にしたいとき

逆に、こんなときにはほかの用紙を検討してみてください。

  • 写真やイラストの細部を再現したいとき
  • パキッとした印象にしたいとき

「 マーメイド 」似たような紙は?

凸凹感の強い紙は、「サーブル」や「ニューラグリンS」という紙を取り扱っています。
それぞれ少しずつ模様や質感が違いますが、マーメイドはほかの2つに比べてゆるやかなで大きな凹凸のある用紙です。

真っ白すぎない自然な色には、他に「ヴァンヌーボV」「ハーフエア コットン」「新・北斎」「新バフンN きぬ」などがあります(徐々に黄みが強くなっていくラインナップです)。

また、耐久性で選ぶときには「スノーブル」や「LIMEX」もおすすめです。

スタッフK

エンボス系の紙は雰囲気をがらりと変えられる一方で、作りたいイメージと大きく離れてしまうことも。
選び方に迷った場合は、お気軽にご相談ください。
オペレーターがお客様の状況を丁寧にヒアリングし、ぴったりの用紙を提案させていただきます。

まとめ

マーメイド は、波のようなあたたかい凸凹感と耐久性が特徴の用紙です。手触りは見た目に反して意外とソフトですが、凹凸はしっかりとあるのでインクのムラを考慮した入稿をおすすめしています。たとえば薄い色のベタは、水彩画のような雰囲気になります。

人魚のさざ波が由来の「 マーメイド 」。名刺を渡す際に名前の由来を話すと、素敵なきっかけになるかもしれません。

同じエンボス系の用紙との違いを楽しめるエンボス用紙セットもご用意しております。
「 サーブル 」「 マーメイド 」「 ニューラグリンS 」を20部ずつ印刷できる、少数部数ずつお試ししたい方にぴったりです。

料金表・注文

【料金表】

用紙片面印刷両面印刷
マーメイド3,850円4,400円
100枚あたり

【納期】
詳しい納期については「納品の流れ・納期について」をご覧ください。

通常納期(入金あるいはデータ確定より)3営業日後の発送
特急納期(入金あるいはデータ確定より)翌日発送 ※追加料金が発生します。

関連記事

豆知識
和風名刺のつくりかた03
和紙名刺・和風名刺におすすめの用紙4選New!!
豆知識
和風名刺のつくりかた02
和紙名刺に合う印刷デザインの作り方5選
豆知識
和風名刺のつくりかた01
格安で高級感のある和紙名刺を作るためにまず考えること
用紙紹介
ファーストヴィンテージのサンプル
ファーストヴィンテージ: レトロな存在感が光るクラフト紙
用紙比較
和風名刺に最適!「ナチュラルカラー」で人気の用紙を徹底解説&比較
事例紹介
ショップカード|新・北斎 210kg
【事例紹介】ショップカード|新・北斎 210kg

Contact

お問い合わせ