弁護士・税理士・司法書士など、好印象を抱かれる士業の名刺とは?

【和風名刺のつくりかた】第16弾のテーマは、士業の名刺です。

「士業名刺には顔写真が必要?」
「クライアントの信頼を得る名刺とは、どんな名刺?」

弁護士、税理士、司法書士などの士業は、初対面のクライアントや取引先との名刺を交換することが多い職業です。「士業にとって名刺は第二の顔」とも言われるように、自身の専門性、信頼性の高さ、誠実な人柄などをアピールし、仕事に結びつけるための必要不可欠なツールです。

今回の記事では、士業の名刺について考えてみましょう。士業にとって名刺デザインが大切な理由や士業の名刺で押さえておきたいデザインポイントをご紹介します。新しく名刺を作ろうとしている士業の方は、ぜひご一読ください。

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前回の記事では、和紙名刺にあうシンプルなデザインについて解説しました。今回の記事では、弁護士や司法書士などの士業の名刺について詳しく解説します。

1.士業にとって名刺が大切な理由

士業とは、「士」がつく専門的な職業の総称です。法務、財務、労務などの分野において特定の知識や技能を持ち、法に基づく専門的な資格を取得していなければ行えない業務を行います。

代表的な10種類の士業をまとめた、「10士業」と呼ばれる士業とそれぞれの業務内容は、以下の通りです。

10士業と業務内容

弁護士
訴訟手続き、法律相談、紛争解決、契約書作成、人権擁護など

弁理士
特許、意匠、実用新案、商標などの知的財産権に関する業務など

司法書士
不動産の登記、法律文書の作成、簡易裁判所訴訟代理など  

税理士
税務申告、会計業務、税務相談など

行政書士
訴訟手続き、法律相談、紛争解決、契約書作成、人権擁護など

土地家屋調査士
土地や建物の調査や測量、登記申請など

社会保険労務士
労働社会保険手続き業務、個別労働関係紛争の解決手続、人事労務相談など

中小企業診断士
中小企業の経営診断、コンサルティングなど

公認会計士
企業の財務状況の監査や税務コンサルティングなど

不動産鑑定士
不動産の価値の評価など

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自分自身を売り込めるから

弁護士や行政書士、税理士などの士業は、自らの持つ専門的な知識やスキルをクライアントに提供する職業です。所属している会社やブランドを売り込むのではなく、あくまでも自分自身を売り込むことが大切です。

士業にとっての名刺は、店舗に掲げる看板や、商品を売り込むための広告と同じような役割があります。自分を覚えてもらい自分自身を売り込むために、名刺は士業にとって欠かせないツールです。

資格や専門性をアピールできるから

士業にはさまざまな種類があり、クライアントから仕事を得るためには、自分の資格を正確に伝える必要があります。資格には似たような名称のものもある上に、中には弁護士兼税理士や税理士兼行政書士など、複数の関連する資格を保有している方もいるでしょう。

どんな資格を保有しどのような業務を請け負っているのかを伝える、名刺の重要性が他の職業に比べると高いと言えます。

信頼性を高められるから

名刺デザインは、その名刺の持ち主の印象も大きく左右します。士業は、一般的な職業と比べると信用や信頼がとても重視される職業です。初対面の時にプロフェッショナルな印象の名刺を渡すことで、クライアントに好印象を抱いてもらいやすくなり、信頼を勝ち取ることができます。

2.士業の名刺に掲載するべき項目

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士業が名刺に載せるべき項目

士業の名刺に書いておくべき項目は、以下の通りです。

法人名(事務所名・屋号)
士業の多くは事務所に所属しているか、自らの名前を冠した事務所を設立しています。事務所の正確な名称を必ず記載しましょう。

肩書・役職名
弁護士、税理士、司法書士などの肩書も必ず記載します。事務所内で「代表弁護士」「代表社員税理士」などの役職名がある場合は、そちらを記載しましょう。

氏名
士業の場合、原則として本名で名刺を作成します。士業資格に登録している通りの名前を記載し、読み方が一般的でない場合は読み仮名を併記しておくと親切です。

保有資格・登録番号
士業の場合、名刺には保有資格を必ず記載します。資格名は略名ではなく、必ず正式名称で正確に記載しましょう。また、登録番号の表示までは求められていませんが、多くの士業では保有資格の信ぴょう性を高めるために、登録番号も記載しているケースが多いです。

住所
士業の名刺には、必ず事務所の住所を記載しましょう。個人事務所で自宅以外でオフィスを構えている場合は、必ずオフィスの住所を記載しましょう。自宅がオフィスと言う場合でも、信頼を得るために住所の記載が推奨されます。

電話番号
士業の方のサービスを求めるクライアントが、速やかに連絡を取れるように、住所同様、事務所代表の電話番号を掲載しましょう。

メールアドレス
士業にとって電話番号と同じように、新規のクライアントとのコミュニケーションツールとして欠かせないのがメールアドレスです。昨今では業務でGmailやOutlookなどのフリーメールを使う方も増えてきていますが、士業の業務の性質上、情報漏洩などの不安が少ない、キャリアメールやプロバイダメールを使用することが推奨されます。

士業が名刺に載せた方が良い項目

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事務所ホームページ
事務所でホームページを載せている場合には、ぜひ名刺に記載しましょう。SNSアカウントを載せるのもおすすめです。

自分の顔写真
士業の方は自分を売り込むことが大切なので、自分の顔写真を掲載するのが有効です。特に同業の人から多く名刺をもらっているクライアント様の場合、顔写真を載せている方が名前と顔が一致しやすく、仕事の依頼へも繋がりやすいです。

得意分野・専門性
弁護士と一括りに言っても、相続法務が専門の弁護士や離婚・親権問題が得意な弁護士など、それぞれの専門分野があります。名刺には士業の資格だけでなく得意分野や専門性をアピールすることで、案件の獲得に繋げやすいです。

サービスの紹介
対応可能な業務内容を具体的に記載していくと、仕事を依頼しようと思っているクライアントの目に届きやすいです。

士業の徽章(バッジ)
各士業は職業を象徴する徽章(バッジ)があり、徽章を名刺に取り入れることで、一目で士業の種類が分かり信用度の高い名刺が作成できます。士業の名刺では事務所のロゴやイラストを入れることは稀なので、徽章が名刺デザインの視覚的なアクセントになります。

3.信頼される士業名刺のデザインポイント

士業は初対面の方と名刺交換をする機会が多く、自身の専門性、信頼性、人柄などをアピールするために名刺が重要な役割を果たします。士業の方が名刺を作成する時には、どのような点に気を付けたら良いのでしょうか。ここからは、士業名刺で大切なデザインポイントを解説します。

知的さや誠実さを印象付ける

士業は法務や財務などに携わる士業は、クライアントの信用や信頼を得ることが大切です。名刺デザインを考える時は、知的さや誠実さが感じられる落ち着いた雰囲気のデザインを選びましょう。

記載情報を見やすくレイアウトする

士業の場合、保有資格・得意分野など、一般的な会社員の名刺よりも記載したい情報が多くあります。名刺の日本標準サイズは55mm×91mmで、限られたスペースに多くの情報を記載する場合には、情報を整理して、読みやすいようにレイアウトすることが大切です。視線は左上から右下に自然と移動するため、左揃えで名前や肩書き、右揃えで住所や連絡先を配置するのがおすすめです。

同業者の名刺と差別化する

士業の方は落ち着いた雰囲気のデザインを選びがちなので、「白地に黒文字でシンプルな名刺」など、似たようなデザインになってしまうことが多いです。同業種の多くが似たデザインの名刺を使っている場合、どの名刺がどの人なのか、クライアントの印象に残らない可能性があります。顔写真を付けたり、上質の用紙を使ったり、箔押しなどの凝った印刷方法を採用したりなど、他の名刺よりも一つでもこだわりポイントを作ることで、クライアントの印象に残る名刺になります。

質を重視する

士業の名刺は、安っぽく見えないことも重要です。大量の名刺が必要だからと言って、単価の安い粗悪な用紙を使っていたり、レイアウトが熟考されておらず読みにくかったり、印刷が雑に見えたりするようでは、クライアントから信頼されません。用紙、印刷、デザイン全てにおいて、質を重視して名刺作りに取り組みましょう。

士業の名刺のまとめ

弁護士、税理士、司法書士など、士業と呼ばれる職業の方は、クライアントの信頼や信用を得ることが大切です。自分をクライアントに売り込む重要なセールスツールとなる士業の名刺作りでは、以下の点に注意しましょう。

士業の名刺のデザインポイント

  • 知的さや誠実さを印象付ける
  • 記載情報を見やすくレイアウトする
  • 同業者の名刺と差別化する
  • 質を重視する

士業は、新規のクライアントや取引先との名刺交換の機会も多いです。名刺を通じて自分の保有している資格や得意分野を明確にアピールすると、新規案件の獲得にも繋がります。

士業の名刺作りは、後々にも自分のことを思い出してもらえるような、印象に残る名刺を作ることが大切です。名刺を新しく作ることを検討している士業の方は、「博多広告社」にご相談ください。

「博多広告社」は和紙名刺や和柄名刺を専門としており、受け取った人に深い印象を与える質の高い名刺をお作りしています。手漉き和紙を使った名刺は、和紙特有の質感や手触りが楽しめ、シンプルなデザインでもクライアントの印象に残る名刺となります。また、和紙の質感が楽しめる和紙風用紙は、印刷適正が高めなので、顔写真や徽章をデザインに取り入れたい時におすすめです。

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